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生き残るために命を切り売りするジレンマ。「グレナサクリファイス」感想

 

魔法装飾図様「グレナサクリファイス」をプレイしました。

公式ページはこちらであります。

 

「グレナサクリファイス」は、あらゆる行動にリスクとメリットが伴う、ジレンマ型RPGです。

本作は一方通行に進む全8ステージの中で、アイテムを取捨選択し、ステータスを取捨選択し、自身の命を取捨選択しながら進んでいきます。

主人公の持つ攻撃手段はアイテムのみ。ロングソードやダガーと言った武器は装備品ではなく、ほぼ全てが使用回数の設定された消費アイテムです。ではアイテムを節約しながら進むのがいいのかというと、そうではない。アイテムは残り使用回数が1になると、攻撃力が3倍されるのですが、本作はこのシステムを活かさない限り、クリアの難しいゲームバランスになっているからです。

また、アイテムを使い切ると能力値を上げるためのポイント「Faith」が得られます。このFaithをより多く手に入れ、効果的にパラメータを強化することもクリアへの鍵となります。

しかし、当然無闇にアイテムを使いすぎると、攻撃手段が無くなってしまう……このジレンマの中で、どのタイミングでアイテムを使い切るか? その選択が「グレナサクリファイス」のキモの一つです。

 

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使用回数の多いアイテムほど、使い切った時の獲得Faithが大きい。

アイテムの使い道はもう一つあり、神に「捧げる」ことで、HPをMAXまで回復させることができます。このゲームにおけるHP回復手段は少なく、ほぼ「捧げる」に頼らざるを得ません。

しかしその場合、攻撃手段とFaithの獲得機会を同時に失うことになります。ここでも、取捨選択のジレンマがプレイヤーに付きつけられるわけです。

更に、肝心のアイテムを所持できる数も初期値では4枠と少なく、これを拡張するには決して安くないFaithを支払う必要があります。HPや筋力などのパラメータを強化するのか、それともアイテム枠を拡張するか……ここにもまたジレンマが生まれます。

 

さて、このゲームの必須要素であるアイテムはどのようにして手に入るのか。

各ステージに一度、宝箱からアイテムを手にする機会はありますが、基本的には商人からの購入が主になるでしょう。ただし、このゲームに通貨の数値は存在しません。

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「お代は命で結構よ。」

……全てのアイテムは、「最大HP」と引き換えに購入します。

無計画にアイテムを購入しすぎると、最大HPは見る見る減っていきます。最大HPが低くては、「捧げる」もほとんど意味を持たなくなり、あっという間にゲームオーバーに導かれます。またしても、慎重な取捨選択が重要になってくるのです。

 

ひとまず剣士・hardでクリアしてみた感想ですが、個人的にはFaithを稼ぐことが重要かな……と言った印象。アイテムを出し惜しみせずにFaithを稼ぐようにしていると、HP筋力魔力がまんべんなく強化できていい感じでした。所持してると獲得Faithが1加算されるアイテムもあったので、それを早いうちに引けると美味しい。アイテム枠は5個でちょうどいいように思えました。

 

難易度はeasy、hard、very hard、impossibleと四つ用意されています。余談ですが、easyの次がnormalでなくhardというところに美学を感じます。

 

イラストも大変美麗。各ステータスに対応した5人の女神様がいるんですが、皆それぞれすごくかわいいです。商人さんもかわいいよ。

 

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魔力を高めてくれるユールメリテ様。かわいい。

しかし商人さん、最大HPと引き換えにアイテムを売ってくれたり、ラストダンジョンで平気で商売してたり、一体何者なんだろう……ラストダンジョンで平然としてる商人ってRPGではたまにありますけど、命と引き換えに物を売るという設定が謎めいた感じを演出してます。てっきり黒幕だとばかり……。

ちなみに本作、ストーリーにはあまり重きを置いていない印象でした。コンパクトにまとまっている本作において、過度にテキスト量が多くてもダレてしまうので、そこは気にならない点です。

 

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 クリアリザルト。

 

「グレナサクリファイス」は完成されたシステムでありながらも、更に拡充を重ねていける可能性を秘めた作品だと感じます。是非次回作の開発を期待したい……! そして次があるなら、ストーリーや世界観についても、もう一歩踏み込んでいたらいいな。

 

以上、「グレナサクリファイス」の感想でありました。おもしろかったです。

 

ぱぢ